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DIY

身近なグリーンをカッコよく! アメリカンな「インテリアグリーン」の作り方

カリフォルニアスタイルのガーデンデザイナー井坂迪詠さんに、アメリカンスタイルのインテリアグリーンの楽しみ方を教えてもらいました。

キンシャチサボテン × ヴィンテージ缶

概念にとらわれない鉢の使い方が斬新

 出典  Funmee!!編集部
概念にとらわれない鉢の使い方が斬新

―― まず目に飛び込んできたのがこのサボテン。これカッコいいですね。

アメリカンスタイルを出すうえで基本になるのは現地に自生している植物を使うことです。この丸いサボテンは「キンシャチサボテン」といってアメリカでは最もポピュラーな種類になります。

そこにこのようなアメリカンヴィンテージ缶を合わせると、グッと雰囲気が増します。これはサボテンをいくつか組み合わせているので室内に置くには少し大きいかもしれませんが、ひとつにしてコンパクトにすることもできますよ。

手間がかからない=鉢の自由度が高い

サボテンの色味と鉄の質感が見事にマッチ

 出典  Funmee!!編集部
サボテンの色味と鉄の質感が見事にマッチ

―― どのような視点で鉢をセレクトしているのですか?

鉢というものは、本来ならば水の抜け道として底穴があるものなんですが、サボテンや多肉植物は乾燥に強く、底に水が溜まるほどの量は必要ないので、先ほどのサボテンやこの多肉植物ように鉄など金属の質感を活かしたレイアウトができるんです。

もちろん鉄以外の素材もOKで、革素材なんかも面白いですね。履き古した革靴などを上手くアレンジして、リユースして遊んでみてはいかがでしょうか?

麻袋でリーズナブルに

麻袋をたるませるだけで全く違った雰囲気になる

 出典  Funmee!!編集部
麻袋をたるませるだけで全く違った雰囲気になる

――鉄や革の他に扱いやすくオススメのアイテムありますか?

コーヒー豆などを入れている麻袋がオススメです。鉢を覆うように無造作に収めるだけでアメリカンな雰囲気になるんです。しかもすごくリーズナブルに雰囲気を作れます(笑)

鉢の大きさや形状も選ばないし、植物を変えて簡単に使い回すことができるので利便性も高い。コスパは間違いなくNo.1ですね。ちなみにこのサボテンは「ウチワサボテン」といって、アメリカ南部やメキシコに自生している植物です。

アンティークのヤレ感 + 多肉植物

ハンドサイズの植物は組み合わせ方で色々な表情を見せてくれる

 出典  Funmee!!編集部
ハンドサイズの植物は組み合わせ方で色々な表情を見せてくれる

――こちらの鉢もヤレた感じがいいですね。

ヤレ感があるアンティーク風の鉢はサボテンなどの多肉植物との相性が抜群です。このようにユーズド感あるハンドサイズの小物があれば、室内でも場所を選ばないのでインテリアコーディネートもしやすいですよ。今回は「ユーホルビア」という細長い植物を小さなサボテンと並べて、凹凸感を出して遊んでみました。

ドライフラワーでカントリーな雰囲気に

まるでアメリカ内陸部の広大な農家宅の一角のような佇まい

 出典  Funmee!!編集部
まるでアメリカ内陸部の広大な農家宅の一角のような佇まい

―― 井坂さんの作るインテリアは、インドアグリーンに限らず目を引くものが多いです。たとえばこのドライフラワー。

これはアメリカに限ったことではないのですが、農園や自然系の雰囲気を作り上げるにはドライフラワーが最適です。レンガや無垢な木目などとの相性はすごく良いですよ。

漆喰塗りのような伝統的な工法を用いた内装や、古めかしい作りこみをしたいときに、ドライフラワーをひとつふたつ添えると、このように古き良き、そしてカッコよきカントリー調のインテリアを表現できます。

“好き”を思いっきり楽しむ

自宅の植物の手入れをする井坂さん

 出典  Funmee!!編集部
自宅の植物の手入れをする井坂さん

―― インテリアグリーンを楽しむコツを教えてください。

僕はインテリアをアメリカの西海岸、カリフォルニアスタイルでまとめることに面白さを感じています。もちろんアメリカと言っても広いので、地域によってそれぞれの特徴があります。まずは好きな地域やスタイルを見つけるところから始めるといいでしょう。

そして、その地域のスタイルがどんな特徴を持っているか自分の目で見て、感じて、それを表現していく。そうすればおのずと素敵なグリーンインテリアを表現できるハズです。

■プロフィール

井坂迪詠(いさか みちなが)さん

アメリカや中米の植物を使ったガーデニングを提案している「オーシャンサイドガーデン」の代表取締役。柔軟な発想で個性的かつクリエイティブなボタニカルスタイルを発信している。性格も陽気なアメリカンそのもので、植物に関することならどんなときでも気さくに相談に乗ってくれるナイスガイ。

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企画・編集協力:枻(エイ)出版社

文・写真:吉田佳央(Yoshio Yoshida)

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