観葉(熱帯)植物の上手な育て方
観葉(熱帯)植物を上手に育てるために一番大切なことは、正しい名前と分布・原産地のデータです。
正しい名前をしること、その植物の仲間などがわかり、原産地の特定ができるようになります。
原産地の気候にあった温度や環境に合わせて管理することが、植物を上手に育てるポイントとなります。
ポイント① 観葉(熱帯)正しい名前をしろう!!
なぜ正しい名前が必要なの?
それは、植物の原産地・分布を知るためです。
植物を上手に育てる為には、その植物に合った環境をしっかりとわかっておく必要があるからです。
ホームセンターや園芸店・お花屋さんで観葉(熱帯)植物を探すときに正しい名前と原産・分布が表示されていることを確認したいですね。
名前や原産地・分布または育て方などが表示されていない場合は、店員さんにしっかり聞いておきましょう。
大まかな名前でもわかれば、その植物の仲間達を調べることができるかもしれません。
ポイント② 観葉(熱帯)植物の分布・原産地の環境を知ろう!!
観葉(熱帯)植物は、どんな環境で育っているの?
原産地の環境をすべてを把握して植物を管理するのはむずかしいくない?
実はかんたん!! 観葉(熱帯)植物の環境は熱帯雨林気候・モンスーン気候の地域の植物を背の高くなる植物(好日性)と背の低く育つ植物(半日陰)の2区分に分けて、熱帯サバナ(サバンナ)気候と砂漠気候をたした4区分で育て方を分けます。
そうです!観葉(熱帯)植物の育て方はおおまかに分けると4つしかないのです!
観葉(熱帯)植物の育て方は、大きく分けて4つしかない?!
それでは、観葉(熱帯)植物がどんな環境で育っているかを調べていきましょう!
観葉植物の多くが熱帯から亜熱帯気候に分布しています。
また、地球上の植物の実に7割は、この熱帯から亜熱帯地域に分布してるといわれています。
その熱帯から亜熱帯地域がどんな場所かを知っておくのがここでのポイントです。
熱帯地域とは…
熱帯地域は、世界地図の赤道付近をさし年間の気温が平均20℃以上、最も寒い月でも気温が18℃以上である地域さします。
亜熱帯地域とは…
亜熱帯地域とは温帯地域のなかに含まれていますが、温帯地域の中でもっとも熱帯に近い地域をさし、年間平均20℃以上の月が4ヵ月~11ヵ月ある地域をいいます。
日本で、四国や九州の南部、沖縄などがこの亜熱帯地域の範囲になります。
また、関東より九州に向けて西以下を温帯地域の範囲として覚えておくとよいと思います。
それでは、熱帯・亜熱帯地域を2つに分け、好日性の中・高木(3m以上)に育つ樹木と半日陰性の低木・草類(3m未満)に育つ植物を2つの区分に分け、上手な育て方を知っていきましょう!
熱帯雨林気候(ジャングル)の植物
● 熱帯雨林気候区(赤道多雨気候)
日射が強烈に強く、風も少ない、年間の気温の変化が少なく、年中雨が降っている。
要するに熱帯雨林のジャングル地帯をさします。
年中暑苦しくジメジメしている地域。
日本なら、7月の梅雨時期から9月の真夏日を4回繰り返して1年を過ごす感じですね!!
(主な分布地域)
南米・中米 アマゾン川流域、アフリカ大陸中部のコンゴ川流域、インド洋 島々、東南アジアから太平洋の島々です。
(代表的の植物の種類)
ウツボカズラ,ヤシ科,ブロメリア科,ラン科,バナナ,マンゴーなどの果実種など
熱帯モンスーン気候区(熱帯海洋性気候区)
● 熱帯モンスーン気候区(熱帯海洋性気候区)
雨季の降水量は熱帯雨林気候と変わらないが、季節風の影響で乾季があり、多少乾燥する地域。
(主な分布地域)
フロリダ半島(マイアミ)、中央アメリカ カリブ海とメキシコ湾岸、ブラジル、インド南部、インドシナ半島、マレー半島、フィリピン諸島、ジャワ島、アフリカ大陸中部のコンゴ川流域、アジアのマレー半島周辺の地域です。
(代表的の植物の種類)
ラン科,ブロメリア科の着生植物やゴムの木など多様な植物が分布する。
熱帯雨林・モンスーン気候区
中・高木で好日性植物の育て方
中・高木類 (3m以上に育つ植物)
(置き場)
好日性で太陽の光を好む為、1日3時間以上日のあたる室内が好ましい。
屋外では、6月~10月くらいまでとし、それ以外は室内に移動させる。
(温度管理)
月の最低平均気温を10度以上、最低気温5度に保つ
(水やり)
水は用土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげる。
水やりと同じタイミングで葉っぱにミスティングすると乾燥を防ぎ葉が枯れにくい。
冬の寒い時期でも冬眠をしない為、水は控えめにするが与える。
低木・草類で半日陰性植物の育て方
草類・邸木類 (3m以下に育つ植物)
(置き場)
半日陰性で直射日光を嫌う、1日2~3時間以上日の明るい室内が好ましい。
屋外では、4月~11月くらいまでとし、それ以外は室内に移動させる。
(温度管理)
月の最低平均気温を5度以上、最低気温0度に保つ
(水やり)
水は用土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげる。受皿に少し水を残すぐらいでちょうどよい。
水やりと同じタイミングで葉っぱにミスティングすると乾燥を防ぎ葉が枯れにくい。
冬の寒い時期でも冬眠をしない為、水は控えめにするが与える。
★ 熱帯雨林気候区の植物と熱帯モンスーン気候区のもっと詳しい分布地域と上手な育て方はコチラ!
熱帯サバンナ気候区の植物
● 熱帯サバンナ気候区(熱帯大陸性気候区)の植物
年間平均気温18℃以上で、多少の温度差がある。主なサバナ地域の国は、夏に集中して雨が降り、冬から春にかけて乾季となる為、熱帯雨林気候の植物と砂漠気候の植物がまばらに分布し、雨季の時期に花を咲かせ乾期に冬眠する植物の多い地域
(主な分布地域)
ブラジル高原、インド デカン高原、インドシナ半島内陸部、オーストラリア北部、バリ島、アフリカ大陸の熱帯雨林周辺などの地域
(代表的の植物の種類)
サンセヴェリア属、ユーフォルビア属、セントポーリア属、バオバブの木、アデニウムなどが分布する
★ 熱帯サバンナ気候区の植物のもっと詳しい分布地域と上手な育て方はコチラ!
熱帯砂漠・ステップ気候区の植物
● 砂漠・ステップ気候区の植物
熱帯地域・亜熱帯地域の乾燥地帯を砂漠地帯という。一年間を通してほとんど雨が降らず、一日の気温の温度差が大きい砂漠気候地域と雨季に少量の雨が降るステップ気候地域がある。
このエリアで育つ植物は非常に丈夫で、水を貯めこむために進化した植物なども多い地域
(主な分布地域)
砂漠気候区
南アメリカ西海岸のアリゾナ州・カリフォルニア州ラスベガス、バハ・カリフォルニア海岸~メキシコ高原、アフリカ大陸北部、アラビア半島からペルシャ湾地域、オーストラリア中西部、モンゴル高原など
ステップ気候区
アメリカ南部の テキサス州・ニューメキシコ州、南米北部〜カリブ海の一部、インドのデカン高原周辺、イラン南西部〜イラクなど。
(代表的の植物の種類)
多肉植物・サボテン科、リューゼツラン科などが分布する
★ 砂漠・ステップ気候区の植物のもっと詳しい分布地域と上手な育て方はコチラ!
🌵多肉植物 & サボテンの上手な育て方をご覧下さい🌵
★ 多肉植物・サボテンの上手な育て方はコチラ!
エアープランツ・チランジア(ティランジア)&ブロメリアの上手な育て方をご覧ください
★エアープランツの上手な育て方はコチラ!
観葉(温帯)植物の上手な育て方
地中海性気候の植物 (温帯ー夏乾季)
・地中海性気候区の植物
最暖の季節に平均気温が10℃以上で最寒の季節の平均気温が-3℃以上の地域で、夏季に乾季となる地域。
このエリアで育つ植物は乾燥につよく丈夫。オリーブやブドウなど乾燥に強い果樹が育つため、オリーブ気候なんかと言われることもある。
(主な分布地域)
アメリカ西海岸カリフォルニア州サンフランシスコ〜サンディエゴ、ヨーロッパ地中海沿岸イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル・ギリシャ〜アフリカ大陸北部、オーストラリア南部周辺など。
(代表的の植物の種類)
ワシントンヤシ、オーナメントグラス類、オリーブ、ブドウ、オレンジ、レモン、月桂樹などが分布する。
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温帯湿潤気候の植物 (温帯-日本の関東地域〜九州地域)
・温帯湿潤気候区の植物
最暖の季節に平均気温が22℃以上で最寒の季節の平均気温が-3℃以上の地域で、降水量は夏季に最大となる地域が多い。
このエリアでは夏樹に降水量が多いことから稲作が中心に行われることが多い。
(主な分布地域)
日本の関東〜九州地域、韓国、中国南部(上海)、アメリカ東部〜南部、イタリア北東部、オーストラリア東部、南アフリカ東部など
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